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万年筆が敬遠される理由と言うと第一に洗浄が挙げられるのではないでしょうか。
ボールペンはインクを入れ替えればいいのですが、 万年筆は構造上、切り割と呼ばれるペン先部分に紙の繊維やインクの固まりがつくために半年に一回は洗浄が必要です。
またインクの色や種類を変える時も同様に洗浄が必要です。
洗浄を忘れるとインクが出なくなったり、かすれたりしてしまい、面倒くさいという方も少なくありません。

その面倒臭さを軽減したのがこちらの万年筆。
プラチナ万年筆の3776センチュリーシリーズ。
最大の売りはスリップシール機構という密閉構造。
キャップの上部にバネのようなものが見えますか?
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キャップを締めるときにこのバネがくいっと動くのがわかります。
実は万年筆はキャップをしめても完全密閉されているわけではなく、インクの水分が乾いてしまうのです。
スリップシール機構は完全密閉だからインクが乾きにくく、洗浄頻度も少なくて済む。
そして顔料系インクにも対応しています…!

使用説明書が日本語、英語、韓国語、中国語、スペイン語、フランス語に対応していて海外のお土産にもおすすめ。
これが日本のプラチナ万年筆が誇るスリップシール機構だ!とぜひ世界に自慢しましょう。

機能性が抜群だということはお分かりいただけたかと思います。
では、外観にうつりましょう。

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このぽってりしたフォルムもなかなか気に入っています。
ボディはシャルトルブルーというクリアのブルー。
フランスの世界遺産シャルトル大聖堂のステンドグラスのブルーをモチーフにした色です。

私の最大のお気に入りポイントはこのハート穴。

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愛らしい。
3776は富士山の標高にちなんでつけられた名前で、このペン先はよく見ると富士山が二重になったような模様が入っているのです。

3776には定番のブラックインブラック(黒)、ブルゴーニュレッド(赤)、シャルトルブルー(青)の他にも限定の透明軸なども出ています。
季節ごとに限定だされると気になってしまいますよね。。。

ぜひ日本人が誇るプラチナ万年筆のスリップシール機構万年筆3776を使ってみてください!

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【お知らせ】
趣味の文具箱vol30出版記念トークイベントについて、台風直撃の予報が出ております。
中止→延期も視野に入れて検討中です。
中止の際は当日早い段階でこちらでもお知らせをいたします。
多くの文具好きの方々とお会いできることを楽しみにしていますが、身の安全が最優先。
無理に外出しないようにお願いいたします。

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投稿者

MISATO KAN

文具ソムリエール。毎日の生活をちょっと楽しくする文房具を紹介します。
コラム連載中「日経MJ」他多数
~メディア出演履歴~
GetNavi、日経woman、日本テレビ「ヒルナンデス!」他