漫画『きまじめ姫と文房具王子』を読んだ感想。

文房具をテーマにした漫画は昨年多く連載開始となりましたが、この『きまじめ姫と文房具王子』。
文房具の歴史や知識に加えて物語の爽やかさが際立っていました。

青年向け漫画では性的な描写があり、それが苦手な方は読み進めることができない、またはその描写に気を取られて文房具というテーマや物語に入ることができないということがありました。
(エロティックな表現はそれがあったほうが面白い場合もありますし、掲載媒体や読者層によるのでそれ自体を否定する気は全くありません)
この漫画ではそういった要素がなく、主人公の女性の失恋には触れつつ話は進みますがセクシーがないため抵抗なく読みすすめられます。

文房具関連の人間が言うのもおかしい話ですが、文房具関連の豆知識の要素が多いのでもっと知識とは関係ない部分の物語が膨らむと文房具好きだけではなく多くの方に受け入れられるのではないかなと可能性を感じる漫画でした。

私は羽海野チカ先生の『3月のライオン』が好きで読んでいるのですが、将棋のことはわかりません。
でも、その周りの人物の物語を見たくて追っています。
羽海野先生はファンから漫画の感想について、将棋を減らすと将棋の話ではないのかと言われたり、川本家を減らせば三姉妹がでていなくてつまらないと言われたり、「じゃあどーすりゃよかったんだよ!」とツイッターで零の発言を使って発言していたことがありました。
文房具というテーマを扱いながら物語を進めるにはその分量はきっと難しいんだろうなと先の話を思い出していました。

そんなわけで毎回文房具を出さなくても面白い漫画になるのではないかと続きが楽しみです。
文房具に興味がある方、文房具関連のお仕事についている方以外にもおすすめしたい。
先日朝日新聞の書評に掲載があったようですし、今後さらに多くの人に読まれると思います。
ひとまず読んでおくべき漫画ですので悩んでいる方はぜひ。

ちなみに昨年3月発売『別冊クイックジャパン 3月のライオンと羽海野チカの世界』ではアニメ版のレビューと文房具コラムを書いています。
(ひなちゃんのシャープペンの話とか書いてます)
こちらも合わせてご覧くださいね。(宣伝)

2019.1.28.

漫画『きまじめ姫と文房具王子』(藤原嗚呼子著)

MISATO KAN

文具ソムリエール。毎日の生活をちょっと楽しくする文房具を紹介します。 文房具に詳しくない方、大歓迎です。 コラム連載中「趣味の文具箱」他 ~メディア出演履歴~ GetNavi、GoodsPress、日経woman、日本テレビ「スッキリ」、「ズームイン!サタデー」他