本日の文房具はシェーファーの万年筆。
名称不明。祖父の物です。
万年筆のペン先に使われている金は錆に強く、孫の代まで使えると言われます。
この祖父のシェーファー、現在は母が使っているので私には降りてきませんが、まだまだ現役です。
「万年筆を贈る」という行為に憧れませんか。
万年筆はその人の書き癖に合わせてペン先が変形するので、書いた文字に書き手独特の味がでます。
書いて馴らして万年筆は世界でたったひとつの筆記具に育ちます。
そんな筆記具を贈ってみたいと思いませんか。
しかし、万年筆を贈ると言っても何を選べばいいのかわからないという方にポイントをお伝えします。
まずは見た目、贈る相手が使っている姿が想像できるものを選ぶ。
また万年筆のブランドやシリーズ、名前には何かしらエピソードがあります。
向上心や旅立ちなど贈る相手に重なるエピソードのある物を選ぶのも素敵ですよね。
ここまでは基本でしょうか。
私は上記の部分を考えてくれたものであれば十分嬉しいのですが、それだけでは不安な方は下記もご覧ください。
1.相手の筆圧。
筆記具を持つ時、よりペン先に近い位置を持っている方は筆圧が強めです。
わからなければ束のポストイットに「’懐かしい’ってどういう漢字だっけ?」と忘れたふりをして文字を書いてもらってください。
書いた一枚をはがして次のポストイットに文字が窪んで見えたら筆圧強めです。
贈る相手が筆圧が強い場合、ペン先の金含有量は少ない(つまりは堅い)ほうがおすすめ。
少ない順から14K、18K、21Kとありますが14Kでも書き心地は十分ですよ。
余談ですが、ポストイット五枚目以降にも文字が写っている方はストレスが溜まっているのでおそらく贈った早い段階で万年筆を壊します。
万年筆を壊してしまうと罪悪感が生まれ更なるストレスを与えるのでプレゼントは見送りましょう。
加えて時計も時間に縛られるので万年筆はやめた時計にしようも反対です。
ラルチザンパフュームのアロマキャンドルなどリラクゼーション関連にシフト、または無地の開放感溢れる上質なノートや木のぬくもりを感じる4B以上の柔らかい鉛筆にしましょう。
話を戻します。
2.ペン先は何を選ぶ?
贈る相手が普段使っている手帳のサイズはどのくらいですか。
スマートフォン二つ分程度の大きさであれば細字がおすすめです。
普段使い用に贈るのではなく、お礼状などにつかってほしいのであれば中字がちょうどいいでしょう。
ちなみに海外メーカーの細字は国産の中字くらいに太めなのでご注意を。
漢字を書く日本語メインの方には国産の細字がよくても、アルファベットメインの方には国産の中字以上(海外の細字以上)が美しいということもあります。
3.インク
通常、万年筆を購入するとサービスカートリッジという無料のインクが一本ついてきます。
しかしボトルインクも贈りたいという欲張りなロマンチストさんにはまず万年筆と同じメーカーのインクをおすすめします。
インクによってはとろみがあって他のメーカーのものと相性が悪いことがあります。
インクが出にくかったり、出すぎたり。
万年筆本来の良さを発揮するには同メーカーのものが一番です。
また、値段によってはコンバーター(インク吸い上げ器)が付属していないので買う前に確認しましょう。
ちなみにサービスカートリッジの色は国産は黒、海外は青です。選べませんのでご注意を。
ネット通販でプレゼントを購入する方もいるかと思いますが注文は早めにしてくださいね。
以前万年筆を購入し、ネットの表記と届いた物が間違っていたので問い合わせたところ、細字と中字を区別して管理できていなかったということがありました。
これからクリスマス。ネットのお買い物も混雑しますのでプレゼントをぎりぎりに頼んで違うものが届いた!なんてことのないよう、早め早めに注文しておきましょう。