こちら、どなたでしょう?!カシオ計算機株式会社の創業者の一人で名誉会長の樫尾俊雄氏です。
現在は成城の自宅の一部が記念館になっていて、一般公開されているため行ってきました!

玄関広い!!!!!

シャンデリア!!(掃除だけで結構な金額がかかるそうです……)

室内を進むと部屋の中に大きな机……

ではなく、こちらはカシオの世界初の小型純電気式計算機「14-A」(じゅうよん-えー)1957年。

この部分だけが電卓なのではなく、

机のような部分全てが電卓です。裏からみると一目瞭然。

部品がずらり!(実際のものは中が見えないようになっていましたが、こちらは展示用に透明にしたそうです)

近寄ってみるとこんな感じ。

この部品がなんと341個も入っているそうです。

「小型」純電気式計算機というのが気になりませんか。「小型」。
机サイズの大きさで重量は140kg。
とても小型には思えないのですが、当時14-Aと同じ機能の計算機は壁一面ほどの大きさでとてもオフィスに入るサイズではなかったそうです。
そう聞くとたしかに小型なのかも。

そして「電気式」について。電気式になる前はこのような手回し式計算機でした。
(写真はカシオのものではありません)

例えば「8」の掛け算をするときにハンドルを8回まわす、という方法です。
(手動ではなくモーターで回すものもあった)
こちらは動かせませんが東京理科大学の博物館で動かせるものがあるのだとか。行きたいな。

展示されている「14-A」は建築会社から寄贈された際、動かなかったものを後に樫尾四兄弟の四男が修復して博物館では動くものを見ることができます。
大学や官公庁、銀行などで使われていたそうです。計算多そうですもんね……!

他にも「カシオミニ」(1972年)。

「カードサイズ電卓」(1983年)

薄さ0.8mm!(クレジットカードと大きさも厚みも同じだとか!)

などなど。

ミッキ―さんとプライベートで行ってきたのですが、二人とも興味津々でした!

全部書くと長くなってしまいそうなので何回かに分けてアップしていくか、コンパクトにこのままにするか考えます!
とても勉強になりました。

今回はカシオ計算機広報・プロモーション部の皆様にご協力いただき訪問することができました。
ありがとうございました。

なお、こちらの「樫尾俊雄発明記念館」は完全予約制で一般開放されています。
とても楽しい空間なのでぜひ気になる方は行ってみてください!

2018/7/9

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投稿者

MISATO KAN

文具ソムリエール。毎日の生活をちょっと楽しくする文房具を紹介します。
コラム連載中「日経MJ」他多数
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GetNavi、日経woman、日本テレビ「ヒルナンデス!」他